作品へのおもいと、これからのもくひょう

わたしがつくりたいのは、芸術作品ではなく、たったひとりの、目の前に生きている、生きていた、いきものたちそのものです。

目の前の感動を、伝えたい。そのもののそのままの命を、何千年も時が経っても伝え、息吹が感じられる彫刻。

彫刻って、最初、そんな事のために始まったものだと感じます。

動物のお医者さんにはならなかったのに、彫刻の仕事で、たくさんの命の現場に遭遇します。

明日いなくなってしまうかもしれない、儚い命。

だからこそ美しい、ありのままの自然な肖像。

命の美しさに出会うたび、自分などいらなくて、目の前の形をとらえる器のようなものに、なりたいと感じます。

美をどれだけでもうけいれられる大きなうつわになることができたら、目に入ってくるすべてのものがうつくしいかたまりに、見えてきます。

 

たったひとつだから、うつくしい。

動物たちと向き合うたび、人と動物、ではなくて、個と個の対話を感じます。

ただの犬ではなく、ただの猿ではなく、世界にひとつの、たったひとつのいのち対いのち。

そんな風にむきあいながら、動物たちの肖像彫刻を続けて行きたいと思っています。

たくさんの人に、知ってもらいたい命がある、それを届ける仕事を、これからも続けて行こうと思っています。

これからのもくひょうは、つづけていくこと。

動物たちとの出会いと同じ数だけ、人とのすてきな出会いがありました。

この仕事は、私と人が出会って、その人の大切な動物を、肖像にして行くことや、

私が動物とであって、作っていくこと、その現実の物語の彫刻です。

どこまでも、過去にも見ないほど、世界でも類を見ないほど、これからもできないほど、リアルな彫刻でありたいという目標があります。

そうやって、生涯、命と向き合う彫刻を続けて行きたいと思っています。

「世界中で芸術家たちの心の叫びが聞こえます。わたし最高の仕事をさせてくれ、と。」 映画 バベットの晩餐会

時間をかけ、自分の思うリアリティに近づくための最高の仕事、

そんな仕事ができたなら、わたしはそのほかに何もいらない。

毎日、動物と向き合いながら、彫刻を続ける事。

それがたったひとつの、私の生涯の目標です。

 

夢は、すべての自由がある場所を作ること。音楽と美術をつなげて行ったり、芸術と日常をつなげて行きたいと思っています。

音楽ができたり、美術ができたり、勉強ができたり、スポーツができたり。仲間達が集まって、ひとつのことができたり、合宿をしたり。

そんなアトリエを建てる事が、夢です。

いま、友だちとともにその夢を叶えるために始めつつあります。

もの作りの楽しさを、一人でも多くの人に知ってもらいたい。

そんなゆめを、努力してかなえたいと思っています。